アッタルマヌン(地域)
良き商人はアッタルマヌンに生まれ、アッタルマヌンを出て、アッタルマヌンに還る。──商人に伝わる古い格言
概要
カテゴリー | 地域・国家 |
主要都市 | クルチャップ・モレ バトゥナダール ニクラシャッド(シウ照紀3072年に焼失) リシラット ホンタルチ ニエブ タクイラン |
主要民族 | アタル・マリニ マラカシャト |
中央組織 | 都市商人代表議会 |
指導者 | なし(ただし、両民族代表者としてクルチャップ・モレ市長及びバトゥナダール市長) |
概説
河川としてのアッタルマヌンについては「アッタルマヌン(河川)」を参照。
アッタルマヌンは、アッタルマヌン河の沿岸諸都市による都市同盟により成立した経済圏である。
「アッタルマヌン」はアタル・マリニ語で「肥えたぬかるみの河」を意味し、アッタルマヌン河やその沿岸地帯を指す単語となった。現代共通語での「アッタルマヌン」はアッタルマヌン都市同盟や経済圏そのものを指す用語として使用されている。
歴史的に、東岸にはマラカシャト系都市、西岸にはアタル・マリニ系都市が建設され、マラカシャト系都市では宝石類、アタル・マリニ系都市では香辛料と穀物が主要な産物として活発に取引されている。
アッタルマヌン商業域はその範囲、取引量共にドーン世界においても最大規模を誇る市場であり、ウルデンドア大陸中央を南北に流れるこの地域には、大陸の東西から様々な品が流入する。
歴史
「アッタルマヌンの歴史」を参照。
地理
アッタルマヌン河は凪ぎ湖を源流としてウルデンドア大陸南部を二分するように南北に走っている。
大陸中央のロドゥニ=ローワン山から東へ80kmほどの地点でラダドルフ大街道と交差し、さらに南下して河口へと至る。
このアッタルマヌンとの交差地点でラダドルフ大街道は地下道となるが、このトンネルこそドワーフ建築最高峰の一つとして名高いモルヴリンデ大隧道である。
大陸を左右に分割するこの地域は文化圏の境界線でもあり、東西から様々な人や物が流れ込む「文化の交差点」としての側面も持つ。
経済・貿易
アッタルマヌンはその立地上東西の様々な品が流入するが、その交易権は各品目ごとに規定されている。
アッタルマヌンの扱う交易品としては、アタル・マリニ族が生産する香辛料、香料、穀物、マラカシャト族の手による宝石類、装飾品、絨毯等の毛織物、カワイルカの鯨油などが挙げられる。
また、近隣のロドゥニ=ローワンからドワーフ製の武具、金物類、酒などがもたらされているほか、ロブルア王国ユーデンドルマ辺境伯領のタバコに代表されるように、ラダドルフ大街道経由で諸国の産物が取引されている点も特徴的である。
組織
基本的に都市同盟であるため行政の基本単位も都市であり、アッタルマヌン全体を統治する機関や組織は存在しない。代わりに「都市商人代表会議」という会議が定期的に開催され、各都市から派遣された代表者による会議によって全体の政務が取り仕切られている。
また、アッタルマヌン諸都市はアタル・マリニ系都市とマラカシャト系都市に大別することが出来るが、クルチャップ・モレとバトゥナダールにはそれぞれの民族の中央商館が設置され、この二都市が両民族都市群の代表と目されている。